ひとり飯ができなかった

何事も最初が大変だと言われる。

私のような決められない症候群の人は、新しいことを始めるとき、悩みや心配で頭がいっぱいになってしまう。これでいいのか、ほかに方法はないか、本当に始めていいのか、違和感はないか、と始める前から怖がり、ひるんでしまう。

私には心から嫌だと思っていたが、今では普通にできるようになったことがある。いわゆるひとり飯というやつだ。

私はひとりで食事をするのが嫌だった。孤独で、人間関係に問題がある人のように見られかねないためだ。自分もそう思われる気がして、ひとりのときは食事を抜いたり、一緒に食事をする人が見つかるまで待ったりしていた。