「キュレーション」が登場した理由

もちろん、情報洪水の中で生きていると、反対に困ることもある。選択肢が過剰にあるからだ。中には正確ではない情報もふくまれているが、昔は1つ2つだった選択肢が、今は数十通りに及び、目の前に現れるのだ。

それだけ、自分に合い、自分にとって本当に必要なものを選ぶのが難しくなっている。個人に合わせたソリューションを提供する「キュレーション」が登場したのは、そのためだ。

『私はすべて自分で決める。』(著:チェ・フン、訳:李明華/ダイヤモンド社)

ベストな選択ができるよう、利用者の嗜好やそれまでの経験、利用事例などを分析し、理想の答えを選んでくれるシステム、キュレーション。

オンライン・オフラインを問わず、さまざまな分野で選択の難しさを解消してくれるキュレーションサービスが導入されている。

正しいキュレーションを行うために欠かせないのも、やはり経験だ。自分はもちろん、自分と似たような嗜好や年齢の人々の経験があってこそ、自分が求めている情報をキュレーションしてもらえる。