一度経験すれば

今思い返すと、あのときの自分の様子がおかしくて笑いが出てくる。

友人を待つ間、一度も顔を上げずに携帯をいじりながら、いつ来るか、そろそろじゃないかと何十回思ったかわからない。それなのに、その日を境にひとりでレストランに入るのが苦ではなくなった。

一度「経験」したことで一人でレストランに入るのが苦ではなくなったというチェさん(写真はイメージ。写真提供:Photo AC)

先に入っていてくれと言われたら、迷わず「わかった。注文しておこうか?」と聞けるくらいの余裕もできた。

これが、経験が重要な理由だ。

経験する前はあれもこれも心配になり、不安で躊躇してしまうことも、一度経験すれば、決めるのも実行に移すのも驚くほど早くなる。

※本稿は、『私はすべて自分で決める。』(ダイヤモンド社)の一部を再編集したものです。


私はすべて自分で決める。』(著:チェ・フン、訳:李明華/ダイヤモンド社)

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