普通の生活をしているのになぜか太ってしまう。加齢や仕事の忙しさのせい? いえ、それは食事の取り方に問題があるのかもしれません。仕事や人間関係の生産性を最も向上させるのは、一番おろそかにされがちな食生活だと、経済評論家の勝間和代さんは語ります。《時短・安い・おいしい》勝間さんの究極の料理術のおいしさの秘訣は、冷蔵庫の使い方にあるそうで――
食材の鮮度を保つ適量
簡単な調理でも食べ物をおいしくするために必要なことは、食材の新鮮さです。多くの宅配をしてくれる食品サービスは、概ね6000円以上の注文で配達料が無料になることが多いので、6000円ぐらいの野菜や果物やキノコ、豆乳などを頼みます。
では冷蔵庫は何のためにあるかというと、「概ね3人分で6000円分の新鮮な食材を次の3日か4日後の注文まで保存する」ためにあると考えています。そうすると、6000円割る4日割る3食割る3人で、1食約160円くらいです。
従って、家の冷蔵庫の中にあるものは、長くても大体3日から4日で食べきれるものしか入れていません。唯一の例外が塩麹と醤油麹ぐらいで、こちらも1週間から2週間でなくなります。他のものはすべて冷蔵庫に入っている期間がせいぜい数日です。
6000円分の食材を入れるだけですから、冷蔵庫は原則スカスカのほうがいいと思っています。家の冷蔵庫は360リットルくらいのものですが、それで全く不自由がありません。
どうしてこのようにしているかというとイトーヨーカドーやAmazonが自宅の冷蔵庫だと考えているからです。そして巨大な冷蔵庫の中から自分の家に移動させ、ほんの数日間必要なものだけを自宅の冷蔵庫に一時的に保管しています。