この記事の目次
蛍の光(日本語作詞:稲垣千穎(いながきちかい)/作曲:不詳) 仰げば尊し(作者不詳) 翼をください(作詞:山上路夫/作曲:村井邦彦)
卒業写真(作詞・作曲:荒井由実〈現:松任谷由実〉)
贈る言葉(作詞:武田鉄矢/作曲:千葉和臣)
旅立ちの日に(作詞:小嶋登/作曲:坂本浩美)
3月9日(作詞・作曲:藤巻亮太) 栄光の架橋(作詞・作曲:北川悠仁) 手紙 〜拝啓 十五の君へ~(作詞・作曲:アンジェラ・アキ) YELL(エール)(作詞・作曲:水野良樹) 卒業式で歌われる曲は時代とともに変化していく

卒業写真(作詞・作曲:荒井由実〈現:松任谷由実〉)

荒井由実(現:松任谷由実)さんの3枚目のアルバム曲。

元はコーラスグループ「ハイ・ファイ・セット」への提供曲であり、1975年(昭和50年)にセルフカバーが発表されたという経緯があります。

卒業式ソングとして有名ですが、歌詞では卒業後のことを歌っているのが特徴です。

発表から50年近くが経過した今も根強い人気を誇り、いきものがかりやコブクロなど、数多くのアーティストにカバーされています。

「山内マリコ「ユーミンの才能が開花する道のりは、戦後日本の芸能史、ユースカルチャーの歴史。たくさんの楽曲と共に駆け抜ける〈由実ちゃん〉の冒険小説」」はこちら

 

贈る言葉(作詞:武田鉄矢/作曲:千葉和臣)

1979年(昭和54年)にリリースされた海援隊の16枚目のシングルで、武田鉄矢さん主演の学園ドラマ『3年B組金八先生』の主題歌としても有名です。

元々は失恋を歌ったラブソングとして作られた曲ですが、学園ドラマの主題歌に使われたことがきっかけとなり、卒業ソングとして定着したといわれています。

『3年B組金八先生』が放送開始した頃の世代である40代・50代では、学生時代に歌った思い出のある卒業式ソングとしてこの曲を挙げる人も多いようです。

「すでに18歳だった田原俊彦が、なぜ中学校が舞台の『金八先生』にキャスティングされたのか?大ヒットの裏に隠された「リアリズム」と「キャラの棲み分け」」はこちら

 

イメージ(写真提供:Photo AC)

 

旅立ちの日に(作詞:小嶋登/作曲:坂本浩美)

1991年(平成3年)に埼玉県の秩父市立影森中学校で、当時の校長であった小嶋登さんと音楽教諭の坂本浩美さんによって作られた曲です。

「歌声の響く学校にしよう」を合言葉に、学校全体で心を合わせるための取り組みが行われ、取り組み開始から3年目の年に、学校が生まれ変わる原動力となった3年生に向けて「卒業生を送る歌」として作られました。

もとは「3年生を送る会」で教職員たちから卒業生に向け、たった一度だけ歌われるサプライズ曲のはずでしたが、翌年以降も生徒たちに歌われ続け、次第に周辺の学校でも歌われるようになりました。その後、作曲家の松井孝夫さんが混声三部合唱への編曲を行ったものが音楽之友社の雑誌『教育音楽』に取り上げられたことで全国に広まったといわれています。