なかはらさんは、つつましくも贅沢に暮らすヒントとして「とにかく収入より使わないこと」と言いますが――(写真:『68歳、つつましくも贅沢な暮らし:年金3万+α、好きな場所で好きに生きる』より)
昨今、物価やエネルギー価格が上昇して生活費がかさむ中で、なかなか贅沢することができず、お金の不安も尽きませんよね。一方で、衣食住について「つつましくも贅沢に暮らす」を八ヶ岳で実践しているのは、織物&染物作家でYouTuberとしても活躍する、なかはらけい子さん。なかはらさんは、そのヒントとして「とにかく収入より使わないということを徹底する」と言いますが――。

家計簿なし、年金+αでやりくり

私は、目の前の銭勘定だけしかできません。

あとはアバウトに。収入は年金が3万くらい、ネット収入が月平均5万くらいかな?

YouTubeの収入は月平均2万くらい、他収入が年間30万くらい、息子が月3万送ってくれます。これだけは貯金するようにしています。

家計簿の類はつけません。私はそういう事務的なことがすごく苦手な人間です。

家計簿をつけてもお金は増えない、なくなるものはなくなる。時間がもったいないと思っています。

肌感覚で、収入よりちょっと少なめに支出を抑えるように心がけています。それだけです。

夫がいますが、離れて暮らしていますし、うちは独立採算制をとっています。どれだけ収入があるのか、たくわえがあるのかないのかも知りません。

お互い70近い高齢と呼ばれる年齢なので、何があっても不思議ではありません。

そのときは助け合わねばならないのでしょうが、今のところはそれぞれ好き勝手にやっていて良いのではないでしょうか。