あちこちガタがきた体をなんとか長持ちさせたい。そう考えて、薬を服用しているうちに、数が増えている。とはいえ、薬は万能ではありません。「服用の仕方次第で、天使にも悪魔にもなる」と言います(構成=島田ゆかり イラスト=かやぬま優)
【Q1】薬を飲む際、水またはぬるま湯で飲んだほうがいいのはなぜ?
経口薬は、口から胃に入り胃酸や胃の動きで細かく分解され、血液に乗って肝臓へ。そこで多くが分解され、再び血液に乗り、全身に行きわたります。不要になったものは、肝臓や腎臓に戻され、便や尿に混じって排出。これを薬の代謝と言います。
この過程で、何かほかの成分が含まれるものを服用すると、通常の薬の反応ではなく、別の化学反応が起きる可能性があるのです。
たとえばグレープフルーツなどの柑橘類と降圧剤を一緒に飲んだ場合、薬の効果が強く出るリスクが。
抗菌薬や抗生物質を牛乳で飲むと、効き目が弱まってしまいます。
カフェインを含むお茶はもちろん、アルコールで薬を飲むのもNG。薬の服用後にコーヒーを飲む場合は、できれば2時間程度あけると安心です