ロッコさんが、フランスの暮らしのなかで、手放したら人生が豊かになった「当たり前」の一つに『べき論』があるそうで――(写真:『「当たり前」を手放したら、人生が豊かになった フランスでやめた100のこと』より)
「フランスの暮らし」と聞くと、「上品」や「優雅」といったイメージをする方も多いのではないでしょうか。「私のフランスでの日常は、優雅で上品というよりも、ずっと素朴なものです」と語るのは、フランスに住んで7年、デジタルクリエイターとしても活躍している日本人のロッコさん。ロッコさんが、フランスの暮らしのなかで、手放したら人生が豊かになった「当たり前」の一つに『べき論』があるそうで――。

やめたこと「いつも家族で行動」

日本での産後、私たちは、毎週末、公園やショッピングモールなどで家族時間を過ご
していました。

移住して、フランスの幼稚園や小学校で知り合うママやパパと交流するようになると、ほかの家族の週末のルーティンを知ることができました。

あるフランス人のパパは、「土曜日は、自分1人で大型スーパーに買い出しに行く。子どもと一緒だと時間かかるでしょ?」と話し、あるフランス人のママは、「土曜日の午後は、自分時間。ミシンで洋服を作っているの。子どもと離れる時間も必要!」と話します。

意外と計画的に家族全員で行動しないようにしている家庭が多かったのです

現在、我が家も夫と子どもたちが義理の両親の家に遊びに行ったり、子どもたちも別行動したりしています。

家庭を持つと、子ども中心になりがち。

でも、フランスの家族は、個々を尊重しているなぁと感じることが多いです。