世界に約400ある有料水族館のうち、150近くが日本にあるという。カメラマン・野辺地ジョージ氏が撮影する数々の被写体・シリーズの中で、最も古いのが水族館であり、少年時代の思い出をたどる「旅」だ。日本人にとっての水族館とは何なのか…写真と文で繙いていく
水族館は未知の世界を覗ける「窓」
水槽の上部から神秘的な光が差し込む中、まるで水中のバレリーナの様にイルカが舞い泳ぐ。真下にはその光景を立ち止まって見上げる人達がいた。
新型コロナウィルスが流行し始めてから3年目を迎える今、海外旅行も激減し、日常生活から抜け出す機会も減っている。そんな状況下でも水族館は私たちにとって癒しと非日常的な体験の場になる。
水族館は、水の中に生きる不思議な動物達との出会いの場であり、我々にとって未知の世界を覗ける「窓」でもある。