希少な在来品種の味と香りを食べ比べ
数ある美味しい蕎麦店の中でも、在来種の蕎麦だけを扱う店はそうそうない。そんなレアな蕎麦で評判の一軒がここ「蕎麦おさめ」だ。
「在来種の蕎麦とは、昔から日本の各地方で品種改良することなく栽培され続けてきた蕎麦のこと。それぞれに異なる濃厚な甘みや香りが特徴です」とは、店主の納剣児さん。現在は20種ほどを常備しているそうだ。
蕎麦通らが絶賛する同店が、今年4月、六本木から目白に移転。築100年弱の古民家をリニューアルして新たなスタートを切った。
移転をきっかけに始めた「昼のそば三昧コース」では、在来種の蕎麦を、そばがき、せいろ、粗挽き、玄挽きとさまざまな形で提供。喉越しの良いせいろは甘みのバランスのとれた千葉成田在来、噛むほどに旨みが立つ長野乗鞍在来はやや太めの粗挽きにと、適材適所。品種の持ち味を生かした打ち方で楽しませてくれる。
蕎麦おさめ
●東京都新宿区下落合3-21-5
●電話:03・6908・2362
11:30~14:30(L.O.14:00)、17:30~21:00(L.O. 20:00)
※蕎麦がなくなり次第閉店することも 月・火曜休
●昼/昼のそば三昧コース5500円のみ(完全予約制) 夜/夜のそば三昧コース9350円のほかアラカルトもあり
●アクセス/JR目白駅より徒歩7分