撮影:木村直軌
テレビ出演が増えたいまも、ライブでの漫才を大切にし続けている三四郎の相田周二さんと小宮浩信さん。その独特なかけあいはラジオ番組のフリートークでもおなじみで、熱烈なファンに支持されています。ふたりの番組を興味深く聴いていた、という清水ミチコさん。今回が初対面です。中学からの同級生という長い付き合いの三四郎ですが、清水さんだったら「一緒にお笑いやるなんて絶対ムリ!」な事件もあったそうで――(撮影=木村直軌 構成=南山武志)

「そんなわけねーだろ」って怒ったのに…

清水 三四郎のラジオを聴いてると、小宮さんのトーンに比べて相田さんが妙に落ち着いてるから、ふたりの波長は合ってるのかな、と思ってたんだけど。

相田 それが、合ってるんですね。中学からの同級生なので、長いつきあいです。

小宮 中1で一緒にサッカー部に入って一緒に辞めて、2、3年はテニス。高校では、フィールドホッケー。ずっと同じ部活でした。

相田 ホッケーを選んだのには理由がありまして。僕ら、サッカー部ではレギュラーに入れなくて、2軍、3軍の扱いだったんですね。そしたら高校のとき、突如フィールドホッケー部ができたんですよ。マイナースポーツならスタメンになれるかな、と思って。

清水 考えたね(笑)。で、どうだったの?

相田 見事レギュラーです。

小宮 でもレギュラー以前の問題で、11人でチームを組むのに、部員は10人しかいなかった。

清水 あははは。試合できないじゃない。

小宮 試合のたびにサッカー部から1人借りるんですけど、その人のほうがちょっとだけ上手でした。

相田 でも、われわれは東京都代表だったんですよ、一応。ホッケー部があるの、都内に4校しかなかったから(笑)。関東大会にも出させてもらえました。

清水 ラッキーな経験。それにしても、いままでずっと一緒なんて、よっぽど仲がいいんだね。

相田 ネタ合わせしている段階でちょっとした言い合いはしますけど、終われば普通に仲いいです。

小宮 養成所時代に同じ人を好きになって、喧嘩になったことはありますけど。

相田 それ、またここで言う?

小宮 僕がつきあっていた女の子と、相田がその……エロいことしちゃって。それで、さすがにブチギレたっていうことはありました。

清水 なにそれ……。オアシズさんと一緒じゃない(笑)。すごいショックだし、よくいまも普通にしゃべれるなって思っちゃう。

相田 そうですね。

清水 いやいや、そうですねってあなたのほうですよ、加害者!

小宮 相手は、三四郎の活動を応援してくれていた人なんです。初舞台も見てくれていて。たまたま僕が電話でつかまらなかったとき、相田に聞けば僕の居場所がわかると思って電話したらしくて。で、まあ、そのまま……。

清水 なんでバレたの?

小宮 仲の良かった別の友達から聞かされて。当初は相田のことを信頼していたので、「そんなわけねーだろ」って怒ったんですよ、僕。なのに……。