2023年10月6日より、稲垣吾郎主演の舞台『多重露光』が日本青年館ホールにて上演される。
脚本は、第72回文化庁芸術祭賞新人賞〈関西〉を受賞、演劇ユニットiaku代表の劇作家、横山拓也による書き下ろし。演出は、『海王星』『猫、獅子になる』などで読売演劇大賞演出家賞を3年連続で受賞している眞鍋卓嗣。
稲垣吾郎演じる主人公・山田純九郎は、写真館の二代目店主。子どもの頃は、戦場カメラマンだった父(相島一之)とは会ったこともなく、写真館の店主であった母(石橋けい)からは理不尽な期待を背負わされてきた。
写真館で育ち、写真に囲まれた人生を歩んできた純九郎。45歳になった純九郎の元に、毎年、愛に溢れた家族写真を撮る裕福な一家の同級生・麗華(真飛聖)が訪ねてくる。
親の威光、無関心、理不尽な期待…幼い頃、強く求めた家族の愛情、純九郎に欠落した愛情に、麗華との再会で触れることはできるのか――。「生涯かけて撮りたいものを見つけなさい」純九郎を悩ませる、親からの漠然とした言いつけの答えは見つかるのか。