記事本文へ戻る 「たぶん母は、稼ぎの悪い夫とか言うことを聞かない娘とか、ほかにもたくさん《娑婆》の苦しみを抱えていたと思うんです。体が動かなくなり認知症が進んで、その苦しみがだんだん消えて穏やかになった」 詩人の伊藤比呂美さん(左)と、心療内科医の海原純子さん(右)(撮影:村山玄子(伊藤比呂美さん)/大河内禎(海原純子さん)) 「つらい関係から逃れるためにも、自分らしさの確立と成長のためにも、自我をアピールする方法を身につけていくといいですね」(海原さん)