リレーションシップの板

30代のシングルの銀行員がマムズネット依存症になり、カウンセリングが必要になる。どういうことだろうと思った。子どもを産んだらどうなるのか知りたくて、好奇心で覗いているうちに子育ての大変さを垣間見て、将来が不安になってしまったとか、そういうことなんだろうか。

「わたしも子どもが小さいときにはマムズネットを見てましたけど、そんなに危ないサイトですかね?」
そうつぶやくと、知人の女性が真顔で言った。

「あなた、リレーションシップの板を見たことある? ヤバいのはあそこなのよ」
リレーションシップというのは、日本語の定訳だと「関係(性)」になっているが、英国の人たちが「ビジネス」とか「ファミリー」などの言葉を頭につけず、ただ「リレーションシップ」と言うときは、「恋愛関係」を意味していることが多い。

「ヤバいのはあそこ」と言われたので気になり、帰宅してからリレーションシップの掲示板を見てみた。そこにはさまざまなスレッドが立っていて、投稿を1つずつ読んでいると、これにハマる人たちの気持ちがちょっとわかってきた。