子どもはほっといても勝手に生きる

中瀬 私も治療のために長く入院したり、ちょっと寿命が延びる代わりにQOLがすごく下がったりするくらいなら、ギリギリまで自宅にいたい派。

岩井 あと私の場合は、幸いにもと言っていいのか、両親ともに健在なのよ。加えて、うちにはかわいいワンコが2匹いるんだよね。だから両親とワンコたちよりは長生きしたいと思ってるんよ。

逆に言うと、その両親とワンコ2匹を無事に見送れたら、めっちゃ悲しいけど、すごい楽になるだろうなと。もう、思い残すことはないねん。子どもはさ、あと何十年も生きるし、自分の楽しいと思う人生を自由に生きたらよろしいわ。

叶井 志麻子さんのところはもう社会人だし、子どもの人生は子どものものだからね。

岩井 子どもはほっといても勝手に生きるから、私はちまちま金を稼ぎつつ、自分の好きな東南アジアのホテルを転々としたい。移住じゃなくて、ホテル暮らしに憧れるというか、もはや夢想だけど。あとは、死ぬまでに何冊書けるか。考えることって、それぐらいやね。

叶井 やっぱ入院は嫌だよね。

岩井 特には胃ろうとかは、想像するだけでつらいな。自分の好きなもの、美味しいものを食べたいから、胃ろうをするんだったら寿命が縮まってもいいかな。