私に見向きもしない夫

3人同時介護の日々は5年続きましたが、同じ年に次々と他界し、なんとか役目を終えることができました。これでやっと子育てに専念できると思ったのも束の間、今度は義父ががんを患います。

ある日、入院していた義父から自宅に電話があり、最初は持ってきてもらいたいものがあるという話だったのですが、徐々に「気が利かない」などと怒りだし、気づけばものすごい剣幕でののしられていました。

その時、すぐ傍らでパソコンを操作していた夫が、何もかも承知の上で淡々と作業を続けているのを見て、私の中で何かがプチンとキレてしまい、思わず泣きながら「なぜあなたは優しくしようとしないの?」と夫に尋ねたところ、「やさしくしたらなにがかわるのか」と。その瞬間、私は息ができなくなってしまいました。

「苦しい苦しい」と訴えても、夫は「そんなフリをしても無駄だ」と言ってパソコンに向かったまま。その時の光景が目に焼きついてしまい、後々まで私を苦しめます。

いよいよ私の様子がおかしいと察してからも、近所への体面を気にしていた夫は、救急車を呼んではくれず、私の両親に連絡をして助けを求めただけ。結局のところ、私は実家に身を寄せ、心療内科に通う日々を送ることになったのです。