本郷先生の解説

バスの中ではそうした背景説明に加えて…

●長篠城を守る徳川方・奥平信昌を救うためのいわゆる「後詰めの戦い」であったこと

●「後詰めの戦い」をしないと信頼が損なわれる。だからこそ非常に重要ということ

●武田が徳川に勝った三方ヶ原の戦いで、3万近かった武田軍が半分ほどに減っていたのは、それまでに一度も負けたことが無いという勝頼の自信過剰もあったのでは

●武田と徳川の領地の境目になっていた長篠という場所の地理的な重要性

●酒井忠次が提案した鳶ヶ巣砦急襲策を信長がいったん「つまらない」と切り捨てたのは武田方への情報漏洩を防ぐため

●有名な三段撃ちの実現可能性

などの解説が本郷先生によりなされました。

長篠・設楽原の戦い布陣図。概ね向かって右側にあるのが長篠城、左側が設楽原の合戦場。長篠城址にて(写真:婦人公論.jp編集部)

桶狭間でも実感しましたが、先生に解説をいただいたうえで現場へ足を運んでみると、見えてくる景色が大きく変わってくるのが驚きです。