自分で自分を祝おうと思い、前から気になっていたケーキ屋さんと花屋さんに行こうと決めて……(写真はイメージ。写真提供:photoAC)
時事問題から身のまわりのこと、『婦人公論』本誌記事への感想など、愛読者からのお手紙を紹介する「読者のひろば」。たくさんの記事が掲載される婦人公論のなかでも、人気の高いコーナーの一つです。今回ご紹介するのは静岡県の50代の方からのお便り。自分の誕生日を祝おうと、前から気になっていたケーキ屋さんと花屋さんに行ったところ――。

青空が見えた誕生日

私の誕生日はいつも雨。それも、外に出られないほどの大降りになるんです。でも今年の天気予報は「曇りときどき雨」。ヤッター!

そこで、自分で自分を祝おうと思い、何日も悩んだ末、前から気になっていたケーキ屋さんと花屋さんに行こうと決めました。

当日は雨どころか、青空が少し出ていて嬉しさ倍増。バスで街に着き、まずはケーキ屋さんに行きました。ひそかに狙っていたケーキが1つだけ残っていて、心の中でガッツポーズ。

店員さんが「何かのお祝いですか?」と言ってきたので、「誕生日です」と言うと、「ロウソクは18本まで無料ですがどうされますか」と聞かれました。「すみません。私の誕生日なので、18本じゃ足りません」と言ったら、サービスでクッキーをくれ、とびっきりの笑顔で「おめでとうございます!」。

これまで、夫以外の人から「おめでとう」と言われた記憶がない私は、思わず嬉し泣きしてしまいました。