「大阪のおばさんとは?」に対するAIの答え

大阪で生まれ育った私は、子ども心にこのスラプスティック(ドタバタ)な歌詞とブギウギのリズムに完全に魅了された。

関西漫才的一人ぼけツッコミの言葉遊びが何度聞いても面白おかしく、放送禁止用語(当時は日常語)をものともせずに、多少の毒を含んだおおらかさでやりたい放題の笠置シヅ子に痺れていた。当時、笠置シヅ子38歳。私の近所にいくらでもいる「大阪のおばさん」だった。そんな身近な存在が、聞きなれた大阪弁で大スターに出世していることがうれしくてたまらなかった。

『鎌倉ジャズ物語 -ピアニスト・松谷穣が生きた進駐軍クラブと歌謡曲の時代』(著:筒井之隆/中央公論新社)

大阪のおばさんと一口に言うが、どんな特徴を指す言葉かはっきりさせたい。スマホのAI(チャットGTP)に質問してみたら、こんな答えが返ってきた。カッコ内は私の意見である。

AI.大阪のおばさんの特徴的なくせとして、次のような要素があります。

1、大阪弁を話します。(あたりまえや)

2、おいしい食べ物を楽しむことが好きです。(ただし、安くておいしいという条件が付く)

3、陽気で社交的な性格です。(明るいのはいいが、声がうるさい)

4、買い物が好きです。(デパートでいくらのものを、どこそこの店でこんなに安く買った、という買い物値段自慢を好む)

5、おおらかな心を持ち、人懐っこく、他人とのコミュニケーションを 楽しみます。(見ず知らずの子どもたちに、これおいしいでえ、と飴玉〈あめちゃん〉を配る癖がある)

AI.これらは一般的な特徴であり、すべての大阪のおばさんに当てはまるわけではありません。(やっぱり笠置シヅ子のことやないか)