“ここに来てよかった”そう思うため、フルリノベーション

8月に母からのSOSがあり、12月には団地暮らしを決断しました。そこから、翌年1月にマンションの内覧者案内を開始し、3月に購入希望者と契約。そして4月に団地に引っ越し……。

我ながらすごいスピード感です。幸いにもマンションは希望額で売れて残っていたローンも完済し、余ったお金をリノベーションに回すことができました。

問題が起きたとき、いつもやることがあります。それはノートにメリットとデメリットを書き出すこと(写真:『54歳おひとりさま。 古い団地で見つけた私らしい暮らし』より)

母が頭金を払った団地は築50年超え。「あとどれだけ住めると思っているの?」という意見もありましたが、それも考慮の上。ですが、実際の部屋を見たときは衝撃でした。

壁紙は剥がれ、床も天井もボロボロでカビだらけ。不便な間取りで脱衣場もなく、入浴時の着替えは玄関から丸見え。狭いトイレ、古びたキッチン、もちろんエレベーターや最新セキュリティもナシ。

都内のマンションとの落差に涙が出そうでした。でも、もう決めたんだから、あとは前を向くしかない。「ここに来てよかった」と思えるような家を作ろうと切り替えました。

最初に取り組んだのはリノベーションノート作り(写真:『54歳おひとりさま。 古い団地で見つけた私らしい暮らし』より)

最初に取り組んだのはリノベーションノート作り。マンションのチラシやインテリア雑誌から、いいなと思った写真を切り抜いてはノートに貼り付け、イメージ固め。このノートを持ってリノベーション会社に相談に行きました。