「はい大丈夫!気のせい気のせい」

長男・翔大はちょうど中1の今の時期に、初めて深刻な怪我を診断された。腰の分離症…の疑い、というものだった。

分離症になる選手は少なからずいるものだが、完治するものではないし、まだ予備軍なので、選手を続けていく上で筋トレなどしてカバーしながらうまく付き合っていくしかないという診断だった。3ヵ月の絶対安静が必要と言われた。

我が家には少々の怪我や問題に見舞われたところで、小2の頃から現在に至るまで野球に携わってきたその道の「経験者」が家にそびえ立っている。

大概のことは「あーあー、それね。その程度でガタガタ言ってんじゃないよ」と一蹴されてしまう。もちろん夫も分離症は学生の頃に経験済みだが、当時は病院に行くこともなく「そんなもんだ」と思って練習を休むことはなかったようだ。

うちの息子たちは2人とも、小さな蚊に刺されたような傷でも命の危機レベルに大騒ぎするし、手のマメが潰れてもバンドエイドを貼って包帯を巻こうとする。
母としてはいつの頃からか、
「はい大丈夫!気のせい気のせい」
と最初から大ごとに捉えないよう振る舞うようになってしまった。

マメがつぶれるときっちり送ってくる証拠写真