加熱したほうがいい商品もあります!

ただし、「無塩せき」や「生ウインナー」などは例外です。

「無塩せき」とは、発色剤(亜硝酸ナトリウム)を使わずに塩漬けして製造したもの。発色剤は、その名のとおり色をよくする働きがありますが、他にも食中毒の原因となるボツリヌス菌の増殖を抑える効果があり、使用されています。しかし、発色剤を使っていない「無塩せき」の場合、保存状態や保存期間によってはボツリヌス菌が発生しやすく、保存性が劣る傾向があります。

(写真提供:著者)

そのため、パッケージには「開封後は早めに食べきってください」「加熱してください」「なるべく加熱して食べてください」などの注意書きがされています。

ボツリヌス菌は、酸素がなくても増殖し、生物兵器に使われたこともある危険な菌。真空パックだから大丈夫というわけにはいきません。

また、「生ウインナー」は、加熱されていない生肉なのでそのまま食べるのはNG。ボイルしたり焼いたりして、中までしっかり火を通す必要があります。

いずれも商品によって異なるので、必ずパッケージを確認し、注意書きに従って食べましょう。

ウインナーもベーコンもハムも、とても身近で、食べる機会が多い食品。だからこそ、美味しく、そして安全に食べたいものですね。

◆「なりっち食堂」の連載一覧

ごはんに化ける ズルイおつまみ
(著:藤岡操/EDITORS)発売中!

コロナ禍のいま、自宅で楽しむおつまみの本が人気です。
私は飲むけれどパートナーは飲まないというケースや、お酒を嗜む夫婦のほかに子どもがいるケースも少なくはありません。
そこで、ワインのおつまみだけど、ちょっとしたアレンジで晩御飯のおかずにもなる! 1品つくれば家族みんなで楽しめるそんなレシピを集めました。
難しいことも面倒なこともなし。身近な食材と調味料の組み合わせだけで、楽しみはうんと広がります。どこで売っているのか分からないおしゃれ過ぎる食材も使用していません。食材も、料理の工程も少ないものばかりです。
揚げ物を食べたいけれど衣の準備が面倒……ならば、春巻きの皮を使ってパリッと焼こう!
冷蔵庫に肉も魚もない……ならば、ゆで卵と粉チーズでご馳走にしちゃおう!
和風の煮物とワインを合わせたい……ならばオリーブオイルと黒コショウをかけるだけで相性抜群に!
そんな気楽な発想で、ワインと一緒の晩ごはんを自由にのびのび楽しみませんか?
版型はコロンとした正方形に近い可愛いかたち。簡単な工程なので、本と睨めっこする必要はありません。いつまでも手元に置いておきたい、パラパラ眺めるだけで楽しくなれるそんなレシピ本です。