加熱したほうがいい商品もあります!

ただし、「無塩せき」や「生ウインナー」などは例外です。

「無塩せき」とは、発色剤(亜硝酸ナトリウム)を使わずに塩漬けして製造したもの。発色剤は、その名のとおり色をよくする働きがありますが、他にも食中毒の原因となるボツリヌス菌の増殖を抑える効果があり、使用されています。しかし、発色剤を使っていない「無塩せき」の場合、保存状態や保存期間によってはボツリヌス菌が発生しやすく、保存性が劣る傾向があります。

(写真提供:著者)

そのため、パッケージには「開封後は早めに食べきってください」「加熱してください」「なるべく加熱して食べてください」などの注意書きがされています。

ボツリヌス菌は、酸素がなくても増殖し、生物兵器に使われたこともある危険な菌。真空パックだから大丈夫というわけにはいきません。

また、「生ウインナー」は、加熱されていない生肉なのでそのまま食べるのはNG。ボイルしたり焼いたりして、中までしっかり火を通す必要があります。

いずれも商品によって異なるので、必ずパッケージを確認し、注意書きに従って食べましょう。

ウインナーもベーコンもハムも、とても身近で、食べる機会が多い食品。だからこそ、美味しく、そして安全に食べたいものですね。


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