「ぜいたくは敵だ」

ちなみにコロムビア・リズム・シスターズは、1936(昭和11)年、アメリカの3人組・ボズウェル・シスターズにならって編成された女性四重唱のコーラス・グループ、コロムビア・ナカノ・リズム・シスターズがそのルーツ。

『笠置シヅ子ブギウギ伝説』(著:佐藤利明/興陽館)

服部良一は、コロムビア・リズム・ボーイズやリズム・シスターズのコーラスを重用して、ジャズ・サウンドを作り上げていた。

「ぜいたくは敵だ」が叫ばれ始めた時代、服部と笠置のコンビネーションによるジャズ・ソングは、その吹込みも難しくなっていく。

※本稿は、『笠置シヅ子ブギウギ伝説』(興陽館)の一部を再編集したものです。

【関連記事】
養母と弟を失った『ブギウギ』モデル・笠置シヅ子。仕送り増額のために移籍オファーを受けたら大騒動に…シヅ子に相談された服部良一が見せた「覚悟」とは
水谷豊×松田美智子「娘・趣里の存在が、芸能界に居続ける原動力に。優作ちゃんが膀胱がんの治療で入院中、病院の屋上で何度も語り合った」
母危篤も動揺を隠して歌い続けた『ブギウギ』モデル・笠置シヅ子。母の最期の望みとは…「母もこのほうが喜んでくれますやろ」

笠置シヅ子ブギウギ伝説』(著:佐藤利明/興陽館)

2023年NHK朝の連続テレビ小説、『ブギウギ』の主人公のモデル。
昭和の大スター、笠置シヅ子評伝の決定版!半生のストーリー。

「笠置シヅ子とその時代」とはなんだったのか。
歌が大好きな風呂屋の少女は、やがて「ブギの女王」として一世を風靡していく。彼女の半生を、昭和のエンタテインメント史とともにたどる。