「今まで生きてきたのと同じくらいの時間があるなら、もう一度結婚してもいいよねと前向きなエネルギーが湧いてきたと言いますか。」(撮影:藤澤靖子)
2023年度(1月~12月)に反響の大きかった記事ベスト10をお届けします。第7位は、元女子プロテニス選手の伊達公子さんに、2度目の引退をした後の生活を伺った記事でした(初公開日:2023年11月16日)

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女子テニス界でさまざまな記録を打ち立ててきた伊達公子さん。2017年に2度目の引退をした後、公私ともに、豊かな時間が増えたといいます(構成=内山靖子 撮影=藤澤靖子)

<前編よりつづく

「ピッタリの人がいる!」と紹介されて

一方、私生活では51歳の時に再婚した。お相手は都内のレストランの統括総支配人を務める男性。最初の結婚生活に46歳で終止符を打ってから、2度目の結婚となる。

――再婚したのは、人生100年時代と言われる今、私自身も100歳まで生きると思ったからです。50代になると、これからは仕事も趣味もスローペースにしたほうがいいんじゃないかと思いがちですよね。

でも、100歳まで生きるなら、50歳はまだ折り返し地点。今まで生きてきたのと同じくらいの時間があるなら、もう一度結婚してもいいよねと前向きなエネルギーが湧いてきたと言いますか。

そもそも、前の結婚生活も楽しかったんですよ。前夫は「僕のために生きるんじゃなくて、自分を大切に生きてほしい」というスタンス。おかげで、テニスにしてもプライベートにしても、自分のやりたいことが自由にできて、彼と別れた後も不安になることはありませんでした。

かと言って、この先の50年間をひとりで過ごすのは寂しい。私には子どももいませんし。