「現役を退いたとしても、女子テニス界のために、自分がやらなきゃいけないことが何かあるんじゃないかって」(撮影:藤澤靖子)
女子テニス界でさまざまな記録を打ち立ててきた伊達公子さん。2017年に2度目の引退をした後、公私ともに、豊かな時間が増えたといいます(構成=内山靖子 撮影=藤澤靖子)

女子テニス界のために私ができること

伊達公子さんは2022年6月、杉山愛さんなど、現役時代に世界ランキング50位以内を経験した女子テニス選手に呼び掛け、「一般社団法人Japan Women’s Tennis Top 50 Club(JWT50)」を設立した。

今年夏には、同団体が主体となって札幌で「W15札幌アスアスラボ国際チャレンジカップ」を企画・開催。若手の育成に力を注いでいる。

――今回、札幌で行った「W15」という国際大会は、世界を目指す14歳からのジュニア選手も出場できる、プロツアーへの最初の一歩となる大会です。

ところが、これまで日本にはこのクラスの大会がなく、ジュニアが世界を目指すには初めから海外の大会に出場する必要がありました。ジュニアと言われる選手たちにとって、それはハードルが高すぎる。

今後、一人でも多くの若手がワールドツアーに挑んでいくためには、国内で行うことに多くのメリットがあります。今回はその大きな一歩でした。

日本の女子テニスが強かった1990年代に比べると、現在はグランドスラムに出場できる日本選手はゼロ。そんな危機的な状況をなんとかしなければと、昨年、JWT50を設立しました。