副交感神経を優位にする5つの温め習慣
仙骨を温めることを基本に、その効果高める食べ物や体操を取り入れて、さまざまな不調とサヨナラしましょう!
《 習慣1 》
毎日の仙骨シャワーが基本
入浴時に、仙骨へのシャワーをプラスしましょう。
「熱い湯に入ると交感神経を刺激するうえ、長湯ができないので体の芯まで温めることができません。逆に、ぬるま湯は体を温めるのに時間がかかります。シャワーを利用すれば、仙骨を通して副交感神経に熱刺激と水圧刺激が与えられます」(中野先生)
仙骨シャワーの方法
(1)お湯の温度を40〜42℃に調整
(2)シャワーヘッドを仙骨から10㎝程度離す
(3)水圧を強くして、シャワーを30秒当てる
(1)〜(3)を入浴中に1〜3回行う
注意点:糖尿病の方や高齢の方は熱さを感じにくい場合があります。温度調整には十分注意しましょう
《 習慣2 》
熱が持続する温熱シートを活用
仙骨の部分に温熱シートを貼れば、温め効果は倍増。夜寝る前に温めると、寝つきがよくなり、深い睡眠を誘います。また、昼間に温めると、疲れやすい、手足が冷える、肩が凝るなどの不調がやわらぐそう。
「特におすすめは蒸気で温めるタイプのもの。湿気があると熱作用が向上して、血流は2倍になるという研究結果もあります。保温効果が高いあずきを使った温熱パッドもいいですね」(中野先生)
《 習慣3 》
おへそ回りの温め、寝る前の足湯も効果的
おへそ回りもシャワーや温熱シートの貼付を。体の裏側にある仙骨と表側にあるおへそに熱を加えることで、より温かな血液が全身を巡るようになります。
「おへそ回りには泌尿器や婦人科系のトラブルを予防する“関元(かんげん)”、水分代謝やリンパの流れを促す“水分(すいぶん)”など不調を緩和するツボも多い。また、就寝前の足湯もおすすめです。副交感神経が優位になり眠りが深くなります」(中野先生)