小児性犯罪の異様な再犯率の高さ

小児性犯罪は、ほかの性犯罪と比べて再犯率が高いことはよく知られています。

法務省の法務総合研究所の調査によると、裁判確定から5年が経過した時点での再犯の有無を示す再犯率は、低年齢の子どもを狙った小児わいせつ型の対象者で「性犯罪再犯あり」が9.5%、「その他再犯あり」は6.6%でした。

再犯調査対象者 再犯率(性犯罪者類型別)<『子どもへの性加害 性的グルーミングとは何か』より>

これだけ見るとそこまで高い数字ではなさそうですが、注目すべきは「どんな罪で再犯しているか」です。

小児わいせつ型は、性犯罪再犯、つまり強制性交等罪や強制わいせつ罪で再犯している人が、ほかの性犯罪者と比べて高いのです。