若手の俳優から大いに刺激を

出演する作品について、舞台の場合は結構考えますね。誘っていただいた際は「まず台本を読ませてください」とお返事し、読んでみて「これは俺がやっても多分楽しめないな」と感じたらお断りすることもあります。

ただ映像は、タイミングさえ合えばできるだけ出たいと思っているんです。地方に住んでいる方はなかなか東京まで芝居を観に来られませんし、やっぱりキャスティングされたら嬉しいですから。「自分が住んでいる県に来てくれない」とか、「もっとたくさんテレビに出てよ」と言われることもあります。舞台の予定がタイトに詰まっているため難しい部分もあるのですが、可能な限り出演させていただくつもりでいます。

ドラマや映画では若手の俳優と共演する機会が多く、大いに刺激をもらっています。最近の若い子は皆さん芝居が上手いですからね。NHK大河ドラマ『西郷どん』で一緒になった鈴木亮平くんなんか、本当にすごいなと。役柄に合わせて体も作るでしょう? 見事ですよ。

窪田正孝くんとも舞台『唐版 風の又三郎』やNHKの連続テレビ小説『エール』でご一緒していますが、彼も上手いですよね。あと、ドラマ『ケイジとケンジ 所轄と地検の24時』で共演した後、舞台『泥人魚』でも一緒になった磯村勇斗くん。彼も上手い子だなあと思いながら見ていました。女性だと綾瀬はるかさんがいいですね。普段は天然なんだけど(笑)、芝居になるとガラッと変わる。本当に皆さん素晴らしいです。