赤字が積もる「メタボ家計」の収支改善のポイント

年金生活に入って約1年というBさんは、毎月の赤字が7万6000円。貯蓄が1000万円あるとはいっても、このまま同じ生活を続ければ10年ほどで老後資金が尽きてしまいます。Bさん宅は、どの費目の支出も平均値より高く、いつの間にか赤字が積もってしまう「メタボ家計」です。

急に生活レベルを落とすのは難しいと感じるかもしれませんが、削れる費目はたくさんありますから、少し努力すれば赤字を大幅に減らすことも可能でしょう。

Bさんの家計簿
【通信費・ミニアドバイス】
三大キャリアのオンライン専用格安プランは、実は「格安」ではない場合も。格安スマホの業者を上手に選べば、プラン次第で月額1000円も十分可能。自分に合った無駄の少ないプランを知るには、家電量販店で詳しい店員さんに相談するのがおすすめ
【日用品費・ミニアドバイス】
ドラッグストアや100円ショップで「あれもこれも」と“ ちょこちょこ買い”をしてしまう場合は、1ヵ月分のレシートを集めて総点検。本当に必要な分だけを予算とし、その範囲内で使うように意識して

一度手続きをすれば継続的に節約効果が出るのが、固定費です。保険の契約内容を見直すほか、インターネットやスマホの不要なオプション契約を外すだけでも支出の削減に。特に、「格安スマホ」への乗り換えは効果てきめんです。上手に活用すれば、何も意識せずに年間20万円ほど節約できますよ。

日用品費も、4人家族で月3万円は使いすぎです。本当に必要なものだけを買うために、上記のアドバイスを試してみてください。ただし、何もかも急激に減らそうとするとストレスが溜まり、リバウンドのリスクが。少しずつ成功体験を重ねていきましょう。

FP横山光昭のアドバイス・2につづく