「身を粉にしている自覚もありますが(笑)、温かい拍手とお客様の笑顔で疲れも吹き飛んでしまう感覚です」

明日への活力源になりたい

この仕事は繊細さと大胆さの両方が必要ですし、体力も精神力も求められます。舞台に立つ人間が楽をしていたら、お客様に感動していただけない。身を粉にしている自覚もありますが(笑)、温かい拍手とお客様の笑顔で疲れも吹き飛んでしまう感覚です。面白い職業ですよね。

舞台に対する思いは、お芝居を始めた頃と変わっていません。根底にあるのは、劇場に足をお運びくださったお客様の明日への活力源になりたいということ。

私は宝塚時代からコメディが大好きで。どんなに二枚目の役でも、クスッと笑える人間臭い部分ってあると思うんです。その一面を引っ張り出すように役作りをしてきました。

笑うと泣けるし、泣けるとまた笑える。それが私の目指す、人の心の豊かさを共有できる劇場空間です。