ミュージカルの本場ニューヨークへ

学生時代はウェイターやプールの監視員のアルバイトを続けていた佐藤さん。特に監視員の仕事の前後に泳ぐことで肺活量を鍛えることができ、また監視しながら、時には歌詞を覚えたり、発声のことを考えていられるという最高のアルバイトだったと笑う。ミュージカルのために、バレエ、ジャズダンス、歌のレッスンを開始。そして大学卒業直後、ニューヨークで1ヵ月過ごす。

ミュージカルを目指すからには本場で観ておきたかったんです。毎日のように「ライオンキング」や「リトルマーメイド」等々を見て回ったのですが、ここでまたもや大きな衝撃を受けることになってしまった。たとえばリトルマーメイドのセバスチャンを黒人の歌い手が演じていたんですが、もうめちゃくちゃレベルが高い。歌を自分のものにして自在に操っている。いったいどうやったらこんなふうに歌えるんだろう? そして、これだけ歌えたらどれだけ楽しいだろうと…。

帰国してから、あらためて日本のミュージカルに向き合ってみると、日本のミュージカルはやや歌が弱くて、ちょっとお芝居に寄っているかなと感じてしまって、このままミュージカルだけを目指してよいものか、迷いが生じました。

そんなときにバレエの先生から「クラシックを基本にしながらいろいろなジャンルの歌を歌うグループのオーディションがある」という情報をもらいました。それが「LE VELVETS」です。ジャンルにとらわれずにクロスオーバーな音楽にチャレンジできるということに魅力を感じて、受けてみた。そして今に至るというわけです。

ジャンルにとらわれずにクロスオーバーな音楽にチャレンジできる。そこに魅力を感じて「LE VELVETS」のオーディションを受けましたと語る佐藤さん(写真撮影:本社・奥西義和)

 


(LE VELVETS 15thyear)
◆東京・シアタークリエで上演されている「『M.クンツェ&S.リーヴァイの世界~3rd Season~』シアタークリエ・ミュージカルコンサート」に出演中

◆10月18日にアルバム『15th Anniversary THE BEST ~ROMANTiCA~』が発売

◆11月に東京・大阪で開催される「『徹子の部屋』コンサート2023」にゲスト出演予定

公式HP

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