(イラスト:山口哲司)
苦境に立たされた時は、つい神様に救いを求めてしまうもの。その思いがしっかり届いた人もいるようです。赤星瑞江さん(仮名・埼玉県・パート・68歳)は、父親を亡くし、今後の身の振り方を思案している最中、「宝くじの島」の映像がテレビで流れ――。(イラスト=山口哲司)

吉方位に導かれ「高島」へ

佐賀県・唐津湾の中央、玄界灘に浮かぶ高島――。別名「宝くじの島」。一時期、マスコミなどに取り上げられ、その地に鎮座する宝当(ほうとう)神社に参拝すると高確率で宝くじが当たる、と話題になった。その後も高額当選者が続出し、全国各地から多くの人々が高島詣でに列をなす。今から16年前、私はその様子をテレビで見ていた。

同居していた父が亡くなって日も浅く、ひとり暮らしを始めたばかりの52歳。ようやく父の死を受け入れ、今後の身の振り方を思案している最中だった。

タイミングよく流れたその映像を見て、ピンときた。高島のある唐津市は、その年の私の吉方位。金運アップや楽しみごとにご利益が得られる方角だ。旅は行ける時に行け、吉方位を目指して! どう生きていくかと悩んでいたまさにその時に、旅立ちのゴーサインが発せられたのだ。私は高島行きを即決した。

私が絶大な信頼をおく風水に出合ったのは、40代の半ばだ。歴史が古いので詳しく説明するのは控えるが、実践し続ければ手応えを実感できる開運法とだけお伝えしたい。飽き性の私が、よくもまあコツコツと続けたものよ。

基本である清掃に始まり、家具やインテリアの方位・方角、色彩に心を配る。始めてすぐに、懸賞で高額賞金が当選した。その後も狙った賞品を次々に獲得。私は若い頃から株投資をしていたのだが、リーマン・ショックの大波も事前に回避した。ある程度の資産に恵まれたのは、風水の力が大きいと思っている。

無論、いいことばかりではないが、何事も最悪の事態を避けて無難に過ごすことができた。風水を生活に取り入れれば、八百万(やおよろず)の神が味方してくれる。誰に対しても、万能なる力を出し惜しみせず発揮してくださるのだ。