毎日の習慣の中で気分転換をする

執筆は内にこもる作業なだけに、つい根を詰めてしまう場合も多い。ベストセラー作家として活躍する森見さんは、日常に添う形で無理なく気分転換を図っているという。

僕はあまり趣味がなくて、オン・オフの区別も曖昧なほうなんです。でも、奈良と京都に仕事場があって、2拠点を行ったりきたりすることが気分転換になっています。

あるいは取材で東京に行ったり、編集者の方に会ったりする時間も、気持ちを切り替えるきっかけになりますね。あとは、本を読んだり映画を観たり、友達と旅行に行くくらいかな。

映画館「出町座」の前にて(写真提供◎森見さん)

散歩は毎日しています。近場を30〜40分歩く日が多いですが、近所にある生駒山に登ることもあります。コロナ禍がきっかけでしばらく登山の習慣が途切れてしまったのですが、それ以前は月に1度は登り、山の中腹にある寳山寺というお寺をお参りしていました。

特定の趣味というよりは、毎日の習慣や公私含む人付き合いの中で気分転換をしている感じです。