医師に遠慮は不要です。「NO」と伝えるべきです

処方薬は、その医師の好みも反映されます。医師は、自分でその薬を試したわけではなく、「その薬がいい」と信じて処方してくださるのです。たとえは悪いですが、その店の料理を食べたこともないのに、他人の評価で「ここはおいしいよ」と言っているようなものです。

ですから、服用するご本人が能動的でなければならないのです。副作用があったり、効き目が悪いと感じたなら、しっかりと伝える。「先生、この薬は効きませんよ」とか「私には合わないみたいです」と、はっきり言わないと、医師もわかりませんから。

それで医師がムッとしたり、「それでも飲み続けなさい」と聞く耳をもたないようなら、そんな病院は見限ってしまいましょう。ろくなお医者さんではありませんから。

体は一人一人違うので、薬の効き目も違って当然です。同じ症状でも、Aさんには合う薬が、Bさんには合わないこともあります。それを感じられるのは、実は患者さん自身でしかありません。

「先生に悪いから」と遠慮して、我慢してしまう人がいますが、それは間違いです。自分の生命を預けているわけですから。おかしいと思っているのに言わないのは、あなたの生命を放棄していることです。腑に落ちないのなら、納得いくまで聞いていいのです。

とにかく、患者さんの話に耳を傾け、しっかりと説明してくれる医師を選ぶ。医者選びの秘訣は、この一点に尽きます。