二酸化炭素泉、含鉄泉、放射能泉

【二酸化炭素泉】

名前の通り、二酸化炭素を含む温泉です。入浴すると、アワがびっしり肌にまとわりつきます。温度が高いとアワがつきにくくなってしまうので、ぬる湯が多いです。

心臓に負担をかけず血のめぐりがよくなることから、「心臓の湯」と呼ばれています。

◆泉質別適応症(浴用)
きりきず、末梢循環障害、冷え性、自律神経不安定症

◆主な温泉地
有馬温泉の銀泉(兵庫)、長湯温泉(大分)

【含鉄泉】

鉄分を含むため、においも鉄くさいです。空気に触れると酸化して茶褐色になります。

「婦人の湯」と呼ばれており、貧血や月経障害など、女性に関係の深い症状に効果が期待できるとされています。

◆泉質別適応症(飲用)
鉄欠乏性貧血

◆主な温泉地
長良川温泉(岐阜)、有馬温泉の金泉(兵庫)、塚原温泉(大分)

【放射能泉】

放射性物質「ラドン」を含む温泉です。放射能というとドキッとしますが、微量であれば免疫力向上が期待できるといわれています(ホルミシス効果)。

無色透明でほとんどにおいもないため、温泉そのものの個性を汲み取りにくい泉質ではあります。数日かけてじっくり浸かるのがよさそうです。

(写真提供:Photo AC)

◆泉質別適応症(浴用)
高尿酸血症(痛風)、関節リウマチ、強直性脊椎炎など

◆主な温泉地
栃尾又温泉(新潟)、増富温泉(山梨)、三朝温泉(鳥取)