パートナーや大切な人を失ったとき

パートナーと一緒に寝ていたベッドを使いたくないという気持ちもわかります。

しかし、それは「忘れよう」「忘れたい」という思いの裏返しで、かえってストレスを大きくさせるだけ。これまでどおりのライフスタイルを続けるほうがいいでしょう。

いつも2人で見ていたテレビ番組が始まる時刻になったらチャンネルを合わせたり、それまでと同じように新聞や雑誌を読んだり、音楽を聴いたりすることが大切。

これまでどおりに数週間を過ごすうちに、「絶対に忘れられない」「消えることのない悲しみ」と思っていた深い心の傷が、しだいに癒されていくのです。 

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