真正ローバ時代
振り返ってみると、そんなふうにちょっとしたアップダウンを繰り返しながら、少しずつ本物のローバになっていくのですね。
そして91歳のいま、もはや“真正ローバ時代”に突入です。
人生100年時代と言われていますから、もし100まで生きるとすると、ローバになってからも長い!
幼少のころから、人の心を動かす言葉の力を信じてきた私は、ユーモアの力も信じています。
「好奇心は老いを豊かにする資産」ですが、「ユーモアも老いの資産」だと思います。
どちらもカタい頭をやわらかくしないと発揮できないものですから。
皆さん、ユーモアを持って“老い”を面白がり、人生を思いっきり楽しまなければ損ですゾ。
※本稿は、『老いの上機嫌-90代! 笑う門には福来る』(中央公論新社)の一部を再編集したものです。
『老いの上機嫌-90代! 笑う門には福来る』(著:樋口恵子/中央公論新社)
ヒグチさん(91歳)が愉快な日常を実況中継!
ふわっところんで顔面5色事件、まさかのがん治療、役立つ食卓メモ術、お転婆少女時代の思い出……。
ヨタヘロ期をご機嫌に生きるヒントがつまった痛快エッセイ。