今後病院へ通院するときは…

また。

夫婦あわせて月に何回も病院に通っている、これもなあ。

以前、義父母の介護の為に大阪に通っている時は、義父母の様々な病院通いの付き添いが本当に大変で(だって一々東京から大阪にまで行かなきゃいけないんだよ)、また、自分の親の介護を手伝っている時には(こちらは、妹が介護をしてくれていた)、「何でこんなに病院へ?」って付き添いの度に思っていたんですが……ある程度年をとってしまい、持病が複数あると、もう、絶対にこうなってしまうんだ。

このお話書きながら、「昔、病院へ通う親の付き添いが本当に面倒だったなー」って思っていた自分を、只今、反省しております。

今の処、旦那も私も、(旦那は私の付き添いをしてくれるし、私は旦那の付き添いをしている)、第三者の介助なしで通院をしておりますが、いずれ、私が旦那の付き添いをできなくなったり、旦那が私の付き添いをできなくなったら、第三者の付き添いが必要になるのでは?

……まあ……そういう日が、遠くであることを、只今の私は祈っております。

新井さん宅の本棚。新井さんの身長に合わせて一部の棚を固定し、踏み台やハシゴを使わなくとも、上までよじ登れるように。床と天井両方にくっついているため、地震のときも倒れる心配はない

 

※本稿は、『定年物語』(中央公論新社)の一部を再編集したものです


定年物語(著:新井素子/中央公論新社)

正彦さんが定年を迎え、さてこれからは、一緒に旅行を……と期待していた二人。しかし、折しも世の中はコロナで自粛中。そんな中で、新たなフェーズに入った二人の生活は? 俳句、骨董と、趣味の道をきわめる正彦さんと、二次元コードに苦しめられたり、日々のちょっとした生活の変化を楽しんだりする陽子さんの日常を綴る、シリーズ最新作。

 

『定年物語』トーク&サイン会
ゲスト:手嶋政明さん

日時:2024年3月24日(日)開始13:00(開場12:45)
場所:芳林堂書店高田馬場店8Fイベントホール
参加条件:芳林堂書店高田馬場店にて『定年物語』をご購入頂きましたお客様に参加券をお渡しいたします。
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