「大事な人を救出するため、ひとり敵地に乗り込むランボーの心境そのままで、ならば僕の勝負服であるこの格好で行こうと」(マリックさん)

退学を告げられはじめて娘と向き合う

 小学校は地元の公立だったけど、中学は私立の女子校。そこで私は校則を破りまくってた。やたら規律が厳しいんだもの。授業を中断して、先生が生徒のカバンをあさって抜き打ちの持ち物検査。化粧ポーチとか、全部取られちゃう。そういうのに反抗したい気持ちもあって、学校に行かず、渋谷センター街にしょっちゅうたむろしてた。

 ある日、「ご両親揃って来てください」と学校に呼び出された。タクシーの中でママから「退学になる」と聞かされ、どうしてそんなことにとびっくりしたよ。

学校では、先生方がずらり並んでいて。「事情を聞きたいので娘を呼んでください」「担任の先生とも話がしたい」と言っても聞き入れてもらえず、「決定したことですから」の一点張り。そうしてLUNAは、中学という義務教育の途中で放り出された。

 はじめてパパが学校に来たのがそのときだったんだよね。《Mr.マリック》のままの衣装で来たのには驚いたけど。

 映画の『ランボー3』を観た直後だったからね。大事な人を救出するため、ひとり敵地に乗り込むランボーの心境そのままで、ならば僕の勝負服であるこの格好で行こうと。

 学校中がザワついてた。(笑)