親子初共演にして初対決

娘 :歌手としての私じゃなく、ドラァグクイーンのほうに目をつけるとは!やっぱりこの人は器が違うな〜と思いました。(笑)コロナ禍の自粛期間中に、ドラァグクイーンの友人に直々にメイクを教わって、「自分でもやってみよう!」っていう企画の動画をSNSに投稿たんです。そうしたら思いの外評判良くて、楽しくてハマってしまったの。そこから始まったんだよね。どうせならイベントに出てみようか?とか、歌ってみようか?って。

父 :LUNAは日本で活躍している女性のラッパーがあまりいないうちに始めたし、いつも人がやる前に目をつけるね。

娘 :そうかもしれない。ドラァグクイーンは、“リップシンク”と言って実際には歌わずにパフォーマンスする人が多いですが、私は歌手なので、実際に歌いながらショーをする。そういう方もミッツ・マングローブさんの他に日本にはそんなにいらっしゃらない。

父 :コロナの頃から僕もYouTubeをやっていて、それを通していい出会いがあったね。若い人の手を借りないとできなかったから方々で頭を下げた。おかげで若いスタッフやマジシャンとの縁ができたよ。今回、“D3”のパフォーマンスがド迫力なので、僕も一人じゃ太刀打ちできない。そこで、若手マジシャン2人の手を借りることにしたよ。

娘 :初共演にして初対決ですね。(笑)

父 :一緒の舞台に立つということは、LUNAが歌手になった時も考えていなかった。ジャンルが全然違うからね。

娘 :お互いの舞台に、関わったことはこれまでなかったもんね。

父 :LUNAがニューヨークから帰ってきて初めてのライブはビデオで見せてもらいました。その時のLUNAは、歌い終わって最後に一言、文章にもならない言葉しか言わなかった。「来てくださったお客様にお礼のひとつくらい言いなさいよ」とアドバイスしたくらいかな。

娘 :それが今はライブの半分くらい喋るようになっちゃった(笑)。その点では、さだまさしさんに負けないくらい。

今はさだまさしさんに負けないくらいライブ中に話すそう