マジックを披露するMr.マリックさん(右)と娘のLUNAさん(左)

無理せずとも子は親の背中を見てくれている

娘 :テレビ共演して初めて、間近にマジック見ることができた。その時初めて「この人すごい!」って感心したの(笑)。舞台でのマジックを観たこともなかったもんね。

父 :僕のショーを見に来たことは一度しかないね。

娘 :あったんだ?(笑)一度もないかと思ってた。記憶にないよ。

父 :LUNAがまだ幼稚園の頃、家から歩いて行ける多目的ホールでショーに出る機会があったから、最前列のど真ん中に席を取っておいたの。みんなが楽しんでくれている中、LUNAだけは終始そっぽを向いていた…。

娘 :ワハハ!覚えていないけど、多分(マジックのために明るさを落として)暗い雰囲気だったし、怖かったんだと思うよ!

父 :それからは招待しなくなった。それでも親子はやっぱり切っても切り離せない仲でしょ。時間が長かったからこそ、僕らは理解しあったら最後、一緒に成し遂げられるものも大きいと感じる。距離が離れている時に、無理に近づいたり、説得しようとしたりしたことはなくて、自然に任せていたら振り子のように、いつの間にか近づくことができた。自分から構いにいくのは子どもも迷惑じゃないかな。

娘 :その通り。そんなことされたらきっと、めちゃくちゃうざかったですよ。(笑)

父 :今、我が子に反発されている親御さんには焦って無理をすることは必要ないと伝えたいね。誠実にしていれば、子どもは親の背中を見てくれているんじゃないかな。

「我が子に反発されている親御さんには焦って無理をすることは必要ない」と話すMr.マリックさん