2024年3月10日、大相撲大阪場所が大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)で始まりました。「荒れる春場所」の言葉通り、上位陣がバタバタと…。『婦人公論』愛読者で相撲をこよなく愛する「しろぼしマーサ」が今場所もテレビ観戦記を綴ります。
「荒れる春場所」
新大関・琴ノ若が誕生し、1横綱4大関2関脇2小結で初日を迎えた大相撲春場所。八角理事長(元横綱・北勝海)による初日恒例の協会挨拶は、その9人の力士が土俵に並び、豪華だった。
会場の大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)は、満員の観客による声援と歓声があふれて、ファンのエネルギーがテレビを通じてビシビシと伝わってきた。
「荒れる春場所」と以前から言われているが、大関の霧島と豊昇龍が破れ、結びで勝って土俵を締めてくれると思っていた横綱・照ノ富士が負けてしまい、「大荒れの春場所」のスタートとなった。
4大関の中で、最初に登場したのは琴ノ若。父親である佐渡ケ嶽親方(元関脇・琴ノ若)は審判長として土俵下に坐っている。初優勝をして、祖父・琴櫻と同じく横綱の道を歩んで欲しい。琴櫻と同じ不知火型だと思うが、大きな体での土俵入りは迫力があると思うので、将来見てみたい。
琴ノ若は、前頭2枚目・熱海富士を当たったとたんにはたき込んだ。人気力士同士の対戦なのに、勝負のために土俵にいた時間が短すぎて残念だった。