養生

秋から冬にかけての養生は、陰陽の「陰」を補い、夏の養生は「陽」を補うことを意識するものが多いのですが、暑さや寒さ、昼と夜もちょうど良いこのときは、「陰」も「陽」も適度に補う、バランスを意識した養生がポイントとなります。

「春眠暁(しゅんみんあかつき)を覚えず」とは言いますが、睡眠トラブルでお悩みの方は、朝日をしっかり浴びて陽気の補充から1日を始めましょう。

そして、昼は活動的に過ごすことが大切です。

そうすることで、夜にきちんと眠気が来るようになります。夜になったら煌々(こうこう)と電気を灯さず、日没をすぎたら照明を少し落としたり、間接照明をうまく取り入れると良いでしょう。

メンタル面では、怒りやイライラや動悸が出やすいので、まずは穏やかに、ゆるやかに深呼吸を。

しっかり息を吐いて力を逃しましょう。春の五臓(注)の「肝」は涙によって緊張を解くことができるので、感動できる映画を観たり小説を読んでの「涙活」も効果的です。

(注)中医学の考えで、「五行論」に基づく「肝、心、脾、肺、腎」の5つを「五臓」といいます。いわゆる「五臓六腑」の五臓にあたります。