中医学的 春分の旬のもの
・旬の食材1 三つ葉
3〜4月が旬の三つ葉は、気を補って元気にしてくれる「補気(ほき)作用」があります。独特の香りには食欲増進作用もあるので、疲れ気味のときや食欲がないときに、ぜひ取り入れてみてください。
また、三つ葉の辛味は血流改善に良く、炎症を落ち着ける力もあるので、花粉症による目のかゆみにも効果があります。
定番はお吸い物や味噌汁ですが、「三つ葉のなめろう」もおすすめ。三つ葉を細かく刻んで、納豆と納豆のタレ、ネギトロ用のマグロを加えたら、お好みで味噌、砂糖、ごま油を混ぜて出来上がりです!
・旬の食材2 クレソン
栄養素たっぷりのクレソンの旬は、3〜5月。春にいたわりたい肝の血流をスムーズにして、潤いを補給しながら余分なものを排出する力に優れており、まさに春のデトックスにピッタリの食材です。
クレソンは、アメリカ疾病予防管理センターでも栄養素スコア100点満点を叩き出したという、西洋医学でも“最強の野菜”と呼ばれるほど栄養価の高い野菜!
洋の東西を問わず、評価の高い食材というわけですね。
・旬の食材3 アスパラガス
4月頃から出回り始めるアスパラガスは、疲労を回復する力が強く、非常に優秀な“栄養補給剤”となります。
春の食卓には、ぜひとも並べてほしい食材のひとつです。疲労回復のほかにも、胃腸をととのえる・身体の余分な熱を冷ます・潤いを補給する・美肌などの効能があります。
※本稿は、『二十四節気の暦使い暮らし - かんぽう歳時記』(ワニブックス)の一部を再編集したものです。
『二十四節気の暦使い暮らし - かんぽう歳時記』(著:櫻井大典・土居香桜里/ワニブックス)
大人気漢方家・櫻井大典先生が、24の季節と五臓(肝・心・脾・肺・腎)に合わせた旬の食材と、毎日の暮らしの養生を教えてくれます。
薬に頼らない、昔ながらの“健康と暮らし”の歳時記。
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