(写真提供:Photo AC)
厚生労働省が公表している「令和4年簡易生命表」によると日本の平均寿命は、男性が約81歳、女性は約87歳だそう。それもあって91歳で評論家として活躍している樋口恵子さんは、「これからはおばあさんだらけの時代になる!」と宣言中。その樋口さんいわく、「近ごろは老いてきょうだい仲の悪さが目立つ」そうで――。

介護と相続で険悪に

昔から「きょうだいは他人の始まり」と言われますが、近ごろ老いてきょうだい仲の悪さが目立ちます。

「ふつうの仲」だったきょうだい仲が険悪になる理由は二つ。親の介護と相続問題です。

介護は、どうしてもそれまで同居していた人、近所に住んでいた子どもに負担が多くかかります。

地域の事情にもよりますが、昔のように「長男が責任者!」「長男の嫁が介護してあたりまえ」と決めつけるわけにはいきません。いろいろな例を見ていると、たしかに気の弱い子、親を振り切れない子がいわゆる「貧乏くじ」を引いていることがあります。