「整理の達人」の言う意味

「もったいないけれど、やはり捨てましょうか。私は整理が悪くて、しまい込んだらすぐ出てこないし、そもそも私自身に用はないし」

『91歳、ヨタヘロ怪走中!』(著:樋口恵子/婦人之友社)

整理の達人は言いました。

「私たちよりもっと年上の方のために、わかりやすいところに保存し、遠慮のない方にさしあげたらどうでしょうか?」

瞬時に理解したわけではありませんが、少しずつ私は「整理の達人」の言う意味を理解しました。

「達人」の助言を受け入れて、その場でどこかへ収納したつもりですが、もともと整理能力に劣る私は、どこかへまぎれ込ませてしまったようです。でもこのときのエピソードはよく覚えています。