軽い感動と共に

それは、何かの記事で、日本の紙おむつの生産量のおとな用が急成長し、ある日赤ちゃん用を超える日が来るのではないか、という内容を読んで深く印象に残ったからでした。

「おとな用」の消費者には男性も多く、おとな用パッドを上手に利用し、外出時の失禁を気にせず活動できる、というような内容でした。

「ああ、いいことだな」と私は軽い感動と共に読みました。私が不要になったと思った生理用品は、使い方は少々違っても、もしかしたらまた出番があるかもしれない、とほほえましい気もしました。そしてこんなことも思いました。

トイレの個室の片隅に常時置かれた汚物入れ。あれが男性にも必要な日がやって来るに違いない。男性も女性も、年を取っても元気に外出できる準備がこれからもますます整備されますように――と、祈りつつ。