セカンドミール効果
トータルで考えると、春はいちご、夏はキウイ(外国産)、秋は柿、冬はみかんと旬の果物でビタミンCを補給するといい。
加えて、果物を食べる時間帯は圧倒的に「朝」がいい。朝の果物は金、昼から15時までは銀、15時から18時までは鉄、18時以降は鉛といわれている。
「夜に食べるとエネルギーに変換されやすい果物の糖質が消費できず、体内に脂肪として蓄えられる可能性がある」と田中氏が続ける。果物に含まれる果糖は、体の中で中性脂肪に変わりやすいのだ。
「また、果物には体を冷やす働きがあるため、夜より朝食べるほうがいい」
体を冷やして血流が悪くなれば、全身に栄養素が行き届かなくなり、血色などの“見た目”に影響する。
野菜もまた朝食と昼食に十分に摂りたい。
「老けないためには血糖値を安定させ、血管を若々しく保つことが必須。食後血糖値の急上昇を防ぐためにも、食べ始めは“野菜から”が基本。特に朝食や昼食で食物繊維を含む食品をしっかり摂れば、セカンドミール効果が期待できます」(岸村氏)
セカンドミール効果とは、トロント大学のデビッド・ジェンキンス博士が発表した概念で、最初に摂った食事(ファーストミール)が、次に摂った食事(セカンドミール)後の血糖値にも影響を及ぼすというもの。
ファーストミールで野菜をしっかり取り入れれば次の食事でがっつりしたものを食べても、血糖値の急上昇が抑えられ、脂肪に変わりにくいのだ。
濃く色づいた美しい野菜や果物から、強力な“老けない力”とダイエット効果を得たい。
※本稿は、『老けない最強食』(文藝春秋)の一部を再編集したものです。
『老けない最強食』(著:笹井恵里子/文藝春秋)
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