笹井さん「冷凍野菜も、老けない食材として便利に使える」(写真提供:Photo AC)
2021年に内閣府が高齢者向けに行った調査によると、普段、食生活について気になっていることは「栄養のバランスがとれていない」ことだと答えた人は約2割いたそう。「見た目の若さには、日々の食事が関係している」と話すのは、『老けない最強食』(文春新書)を著したジャーナリストの笹井恵里子さん。さらに笹井さんいわく、「塩分を摂りすぎることは全身の老化を加速させる」とのことで――。

冷凍野菜も老けない食材として便利

最近はコンビニでレトルトタイプの煮物や煮魚を購入できるが、そのままでは塩分が高い。

塩分を摂りすぎることは全身の老化を加速させる。

煮魚のレトルトなら汁をだしがわりに、煮物のレトルトなら“かさまし”を覚えたい。

「例えば切り干し大根の煮物を作る時、普通なら調味料で煮ますが、レトルトのひじきの煮物を調味料代わりに使うんです。市販の乾燥している切り干し大根と、レトルトのひじきの煮物を鍋に入れ、水を加えて煮るだけ。レトルトはなんでも量を増やすことを考えましょう。レトルトタイプの親子丼や中華丼、カレーなら、そこにブロッコリーなどの冷凍野菜をぼんぼん入れてかさましする。塩分が薄まり、さらに抗酸化成分も摂れて一石二鳥です」(料理研究家で医師の河埜玲子氏)

この冷凍野菜も、老けない食材として便利に使える。

実は市販されている冷凍野菜は、旬でない時季の常温野菜と比較すると、栄養価が優れていることが多い。