部屋の住み心地をチェック

ハウス長も、このサ高住に惹かれてこの土地に移住してきた1人です。紀美子さんは、ハウス長の部屋のほか、いま空室になっている部屋を見せてもらいました。賃貸ですが新築なので、分譲マンションのように間取りを自由に変更できます。居間に高窓を付けたり、ウッドデッキを作ったりしている部屋もあるそう。

もちろんレイアウトを変えると追加の工事費がかかります。建築費が高騰している昨今、以前は約130万円だった坪単価が、いまは約160万円。オプション工事なしで、15坪(約50平米)で約2400万円、18坪(約60平米)なら約2900万円とのことです。

写真提供◎photoAC

でも東京で新築分譲マンションを買うのに比べると半額から3分の1程度、このエリアで新築一戸建てを買うのと比べても半額から同額程度です。

「明るいですねえ。南向きですか?」

紀美子さんは、真剣な眼差しで部屋の住み心地をチェックしました。「冬場、寒くないですか? 床暖房ないですよね?」

案内してくれたハウス長が「毎年しもやけになっていた家族が、ここに引っ越してからは、しもやけになっていません」と説明すると、紀美子さんは「失礼」と断って、スリッパを脱ぎました。足元の冷えをチェックするためです。